パンラインとは?生産できる食品や解決できる課題やQ&Aを解説

2024/09/02

パンづくりは同じ材料や分量を使用したとしても、オーブンの温度や時間の管理で全く違うものができあがります。また、パンといっても種類がたくさんあり、製造方法が大きく異なります。

パン製造業は生産性を高めるのが難しい業種です。生産を効率化しようとしても、難しいのが現実です。

しかしながら、パンの種類に合わせて製造をラインを構築することで生産性向上だけでなく、高品質・多品種のパンを作ることができます。

そこで本記事では、パンの製造を自動化できるパンラインについての解説に加え、パンラインで作れる商品やパンラインで解決できる課題について解説します。

パンの生産を自動化できるパンラインとは?

bread-line

パンラインとは、パンの製造の一部をライン化し、自動で製造を行う一連の機械のことです。

パンの製造を自動化できるパンラインといっても、カットから成形、パンの中に餡を入れるなどさまざまな機械があります。

人の手でしか作れなかったパンの製造の中に、その工程に合わせた機械を導入することで、品質の一定化や、生産性の向上が期待できます。

パンラインで作れる商品

パンラインで製造できる商品は食パンやロールパン、クロワッサンなどさまざまです。今回は弊社、株式会社コバードが提供しているパン製造の機械パンライン「マジックハンドシリーズ」が製造できる商品をご紹介します。

  • つぶあんぱん
  • メロンパン
  • 中華饅頭
  • ジャムパン
  • クリームパン
  • デニッシュあんぱん
  • カレーパン
  • 豆パン
  • ベーグル
  • ピザ

マジックハンドシリーズは特に中に餡を詰めるパンの成形・製造を専門とした機械です。

マジックハンドシリーズ製品ページはこちら

あんぱんやカレーパン、中華饅頭やクリームパンなど、扱いが難しい発酵生地に対しても、人の手で包む以上の品質で製造できます。

また、パンの中に入れることができるのは餡やクリームだけではありません。栗やソーセージ、卵といった固形物をパンに包むことも可能です。

パンラインで解決できる課題

bread-line

弊社で取り扱っているパンライン「マジックハンドシリーズ」では、主にパン生地に餡を入れたり、手で包んだような成形を実現できます。

1時間あたり1000〜12,000個を製造できるので、大量生産にも対応しております。小規模な店舗からスーパーやコンビニなどに卸売をする大規模な店舗にご好評いただいています。

このようなパンの製造をライン化することで、以下のような課題を解決できます。

  • 利益の増大
  • 品質の担保
  • コスト削減

ひとつひとつ詳しく解説していきます。

生産性向上に伴う生産数の増加による利益の増大

パンラインを導入することで、パンをこねる、カットする、トッピングをするなどの作業を自動化できます。

この自動化によって生産性が大幅に向上し、短時間で大量のパンを製造することが可能になります。

これにより、パンの生産数が増加し、販売可能な製品の数が増えるため、結果的に利益の増大につながります。

また、機械の稼働時間を最大限に活用することで、夜間や休日も生産を続けることができ、さらなる生産数の増加が期待できます。

品質の一定化による品質の担保

パンラインを使用した製造は、人間の手による製造と比較すると、簡単に一定の品質を維持することができます。

パンラインを導入することで、各工程の標準化を実現し、均一な製品品質を保つことができます。

この標準化により、不良品の製造が防止され、消費者に常に高品質な製品を提供できるようになります。

また、人的ミスがなくなるため、製品のばらつきやムラがなくなります。

例えば、手作業で具やクリームの注入を行う場合、その量にばらつきが生じますが、弊社の専用機械マジックシリーズパンラインでは規定の量を均一に注入できるので、一定の品質を保つことができます。

これにより、商品価値やブランドの信頼性向上にもつなげられます。

人件費や製造工数などのコスト削減

パンラインを導入することで、手作業で行っていた工程が自動化され、人件費を大幅に削減することができます。

例えば、パンをこねたり餡を入れる作業に対して、1日あたり3人の従業員が担当していた場合、「3人×8時間=24時間」の工数削減が可能です。

また、これまでパン作りにかけていた時間を新商品の開発にあてられるため、さらに独創的なパンを考案するといった戦略的な時間を作ることも可能です。

マジックハンドシリーズに関するQ&A

bread-line

ここからは弊社で取り扱っているマジックハンドシリーズの実際に寄せられたQ&Aをご紹介します。

機械の特徴や他社との違いはなんですか?

菓子パンや肉まん等の発酵生地に対応しており、人間の手指で丸く包み込む手法と同様の、生地が傷まない包あんシステムを採用しています。これは、独創的で画期的な弊社独自のモデルです。

皮周りや形状が安定した商品に加え、手包みでは困難だった「こだわりの包あん」や「圧倒的な生産数」で他社との差別化を図っています。

どのような商品に対応していますか?

菓子パン全般(あんぱん、カレーパン、クリームパン)、中華饅頭等が代表的な商品です。あんぱんに代表される丸型、クリームパンのパーカー型、カレーパンによくあるリーフ型成形に対応しています。

また、一部部品の交換・取り付けだけで、生産する商品を簡単に変更することが可能です。

マジックハンドシリーズの生産能力はどれくらいですか?

マジックハンドシリーズは6機種あり、生産能力は毎時800個程度から最大毎時12000個までをカバーしています。

お客さまのご要望や関連設備等をヒアリングした上で、無理なく生産できる最適な機種をご提案させていただきます。

小規模店舗でも導入できるパンラインはありますか?

MH-S(マジックハンドスマート)はコンパクトサイズでありながら、手包みのような成形、たっぷりと餡を入れられるマジックハンドの特徴をしっかり備えています。

リテイルベーカリー様向けに最適な機種です。

工場設備に合わせた機械の導入に対応できますか?大量生産工場にも対応できますか?

弊社設備だけではなく、量産ライン全体、ないしは工場全体の関連設備にあわせてご提案を行っています。

無駄な生産機械を導入しないよう、徹底したヒアリングをした上で最適のご提案させていただきますのでご安心ください。

高付加価値オプションや、省人自動化等の付帯設備はどのようなものがありますか?

モルダーローラコンベア、固形物供給装置等、色々なオプションを取り揃えています。お客様のご要望にできる限り対応させていただきますので、まずはご相談ください。

自社の商品に合わせた特注機の開発は可能ですか?

弊社担当者が実際に貴社にお伺いした上で、特注機のご提案をさせていただきます。まずはご相談ください。

菓子以外の畜肉、水産練商品、惣菜等でも使用できますか?

菓子やパン以外としては、肉まん等の中華点心類は多くの実績があり好評いただいています。また、クリームや餡以外にもソーセージや卵、固形物が入った具を生地に包むことも可能です。

機械を海外の協力工場で使うことはできますか?

可能ですが、まずはご相談ください。

マジックハンドシリーズのメンテナンス

bread-line

マジックハンドシリーズは、食品と接触する部分を清潔に保つために、複雑な操作なしで部品の取り外し、洗浄が可能です。

とはいえ、故障した場合や経年劣化による対処が気になる方もいらっしゃるかと思います。ここからはマジックハンドシリーズのメンテナンスについて解説します。

機械が故障した時の問い合わせ方法を教えてください?

お電話・メールにてお問い合わせいただけます。また、HPには専用フォームをご用意しています。

新しく商品を作りたい場合、自分でできますか?

商品毎のデータは、液晶画面の指示に従って入力・設定していただけます。

また、代表的な商品のデータは、複数入力してから納品させていただきます。この入力済みのデータを流用していただくことも可能です。

それでもご不安やご心配がある場合は、弊社までお問い合わせください。

新商品を作りたいが調整方法が分からない、新商品を流してみたら上手くできないといった場合はどうしたらいいですか?

お電話・メールのいずれかの方法にてご相談ください。

弊社担当者がビデオ通話等を活用しながらサポートいたします。リアルタイムかつ迅速にトラブルを解決できる体制を整えています。

部品等の洗浄は簡単にできますか?

食品素材がコンタクトする部品は全て分解・取り外し可能です。

工具もほとんど必要ないため、簡単に洗浄が可能です。また、オプションとして洗浄機もご提案可能です。

年数も経ち品質が落ち、色々不具合がでてきたので機械を点検してもらいたい

お電話・メール・HPフォームのいずれかの方法にてご相談ください。

現状のヒアリングを通して、推奨交換部品や作業等のご提案をさせていただきます。次いで、訪問や作業スケジュール等のご相談をさせていただきます。

日々の機械や部品の洗浄方法、操作やメンテナンスの注意点はありますか?

取扱説明書に記載されてますが、試運転時にご説明させていただきますので、ご安心ください。

機械運用後に洗浄方法やメンテナンスについて確認したい場合は弊社までお問い合わせください。

消耗品の内容や交換時期、ストックする必要があるものがあれば教えてください?

ご使用の状況等をヒアリングさせていただき、個別にご提案させていただきます。

機械を別工場に移設したいけど技術者に来てもらうことは可能ですか?

お電話・メールのいずれかでお問い合わせいただきましたら、現状ヒアリングを含む打合せを行い、訪問や作業スケジュール等のご相談をさせていただきます。

なお、機械を別工場に移設する場合は、部品誤送を防ぐために住所や連絡先等を移転先に変更する必要があります。

マジックハンドシリーズの構成・設置イメージ

bread-line

マジックハンドシリーズは、小規模な店舗様でも設置できるような小型タイプの「マジックハンド 1連式 ”MHS-1″」や「マジックハンド 1連式 ”MH-1″」「マジックハンド 1連式 ”MH-1W”」などがあります。

これらの機械は省スペースで設置できるだけでなく、1時間あたり800〜2000個、1日あたり800〜10,000個以上の生産が可能です。

また、大規模の店舗・工場様向けの「マジックハンド2連W式 ”MH-2W”」「マジックハンド 4連W式 ”MH-4W”」「マジックハンド 6連W式 ”MH-6W”」があり、1時間あたり4,000〜12,000個、1日あたり4,000〜80,000個を超える生産も可能です。

弊社で取り扱っているパンラインは、あんぱんのようなシンプルな作りの商品から、ビス生地で覆われたメロンパンなどの複雑な商品を製造できるメロンパン製造機も用意しております。

多種目・高品質の商品の大量生産が可能なパンラインを取り揃えておりますので、利益の増大や生産数の増加を目指している事業者様はぜひ一度弊社株式会社コバードまでご相談ください。