チュロス生産に機械を導入すべき?解決できる5つの課題と体制が劇的に変わるおすすめ機械
チュロスは手軽なおやつとして人気ですが、その生産現場では人手不足や原材料コスト増、さらには衛生管理の厳格化など、様々な課題が顕在化しています。
これまで人海戦術で乗り切ってきた企業も、現在は機械導入による省人化・効率化を真剣に検討する時代になりました。
そこで本記事では、チュロス製造ラインに機械を導入することで解決できる課題と、選ぶべき機械や導入のポイントについて詳しく解説します。

チュロスの機械の導入を検討する事業者が増えている3つの理由

近年、チュロス製造に自動機械を導入する事業者が増えています。その背景には大きく以下の3つの理由があります。
- 人手不足と採用コストが限界に近づいている
- 原材料高騰で「歩留まり改善」が利益を左右する
- HACCP対応で「人が触らない製造」が求められている
それでは詳しく解説します。
人手不足と採用コストが限界に近づいている
飲食製造業界では深刻な人手不足が続いており、チュロス工場も例外ではありません。
特に繁忙期にアルバイトやパートを十分に確保できず、生産計画通りに製造できないケースが増えています。
国内の労働人口減少に加え、外国人材の確保も難しくなっており、人件費や採用コストが年々高騰しています。
そのため少人数でも稼働できる機械化へのニーズが高まり、限られた人員で安定供給する方法として注目されています。
原材料高騰で「歩留まり改善」が求められている
小麦粉や油などチュロスの原材料価格が上昇する中、製造ロスをいかに減らせるかが利益確保の鍵となっています。
手作業で生地を絞り出す場合、人によって長さや形が不揃いになりがちで、規格外品の発生や形崩れによる廃棄ロスが避けられません。
原材料を無駄にしないためには歩留まり(材料から製品への変換効率)の改善が重要です。1本1本を均一なサイズで成形するために機械導入を進める企業が増えています。
HACCP対応で「人が触らない製造」が求められている
食品業界ではHACCPに沿った衛生管理が義務化され、人の手に頼らない製造工程が重視されています。
チュロスの製造でも、生地から揚げ工程までできるだけ人が直接触れない仕組みにすることで、異物混入や食中毒リスクを低減できます。
機械化により非接触で均一な製造を実現すれば、対外的にも衛生管理体制の信頼性を示すことができ、取引先や消費者からの信用向上につながります。
これら3つのような理由から、安全・安定した生産のためにチュロス製造ラインの機械化が求められているのです。
チュロスの機械化で解決できる5つの現場課題

チュロス製造に自動機械を導入することで、現場の以下の5つの課題を解消できます。
- 作業人数を削減できる
- ミリ単位の精度で歩留まりを最大化
- 非接触製造でHACCP対応を強化
- スタッフの身体的負担を大幅に軽減
- 味・形のバラつきをなくし教育時間を削減
それでは詳しく解説します。
作業人数を削減できる
従来は多くのスタッフを配置していた工程も、全自動のチュロス成形機を導入すれば作業にかかる人員工数を大幅に減らすことが可能です。
例えば、生地の投入から成形・カットまでを自動化すれば、10人で行っていた作業を2~3人で監視・補助するだけで済みます。
これは人件費削減だけでなく、慢性的な人手不足への根本対策にもなります。
限られた従業員で効率よく大量生産できるため、繁忙期の生産にも対応可能です。
ミリ単位の精度で歩留まりを最大化
機械による成形では、生地をミリ単位の精度で一定の長さ・太さに絞り出すことができます。
その結果、製品のばらつきがなくなり、規格外による廃棄ロスを極限まで削減できます。
手作業ではどうしても生じていた微妙なサイズ誤差や形崩れも、自動機なら設定した通りの形状で連続生産が可能です。
歩留まりが最適化されれば、原材料から得られる製品数が増え、コストパフォーマンスが向上します。
原材料価格が高い今、無駄を出さない精密成形は大きな利益に直結するのです。
非接触製造でHACCP対応を強化
機械化されたラインでは、人が直接チュロス生地に触れる工程を無くすことができます。
非接触で成形から揚げまで行える設計により、毛髪や微生物といった異物混入リスクを大幅に低減可能です。
これはHACCPの「つけない」(汚染源を持ち込まない)という考え方にも合致しており、衛生水準を飛躍的に向上できます。
また機械は動作が安定しているため、生焼けや揚げ過ぎといったムラも防ぎやすく、品質の均一化も実現可能です。
このため、社内の衛生監査や取引先の工場監査にも自信を持って臨める環境も整います。
スタッフの身体的負担を大幅に軽減
チュロスの生地は粘度が高く、手作業で絞り出すには大きな力が必要です。
長時間の手絞り作業は腕や手首への負担が大きく、熟練スタッフでも腱鞘炎になるリスクがありますが、機械が硬い生地をスムーズに押し出してくれるため、スタッフはボタン操作や見守りが中心となり、肉体的な疲労が大幅に軽減します。
作業負担の軽減は、スタッフの健康維持や離職防止にもつながり、結果的に現場の経験値が蓄積しやすくなるメリットも生まれるのです。
味・形のバラつきをなくし教育時間を削減
手作業では職人の技量によって味付けや形状にバラつきが出ることもありますが、機械化すればレシピ通りの品質を再現可能です。
例えば、成形量や揚げ時間を自動コントロールすることで、誰が作っても同じサクサク感と形状のチュロスが出来上がります。
新人スタッフでもタッチパネルのボタン操作だけでベテランと同じ品質を出せるため、従来必要だった長期間のトレーニングがほぼ不要になります。
これにより教育コストや時間を削減でき、人員入れ替え時でも生産品質を維持できるのは大きな強みです。
チュロス機械の選び方|失敗しないためのチェックポイント

導入後に「思ったほど生産できない」「扱いにくい」といった失敗を防ぐためにも、以下の点を確認しておきましょう。
- 生産能力は「最大数」ではなく「安定稼働数」で見る
- 生地の硬さに対応できる構造か
- 清掃・分解のしやすさ
- 将来の増産・ライン連携に対応できるか
ここでは実際にチュロス製造機械を選定する際に押さえておきたいポイントを解説します。
生産能力は「最大数」ではなく「安定稼働数」で見る
安定して連続稼働できる数量(安定稼働数)に注目しましょう。
例えば毎時3,000個が最大でも、8時間連続稼働で無理なく出せるのは2,500個程度というケースもあります。常にカタログ上限通りの数を出せるとは限りません。
自社の必要生産数を満たせる安定稼働性能を基準に機種を比較することが大切です。
生地の硬さに対応できる構造か
チュロスの生地は他の洋菓子に比べて水分が少なく硬めです。
この高粘度の生地に耐えられる駆動力や構造を持つ機械かどうかをチェックしましょう。
具体的には、強力なモーターやギアを備え、生地をスムーズに押し出せる仕組み(例:ベーンポンプや高出力のスクリュー)を搭載している機種が望ましいです。
清掃・分解のしやすさ
機械は導入して終わりではなく、日々の清掃や定期メンテナンスが欠かせません。
HACCP対応を謳うなら、細部まで洗えて汚れが残らない設計かどうかを確認しましょう。
例えば、工具を使わずに分解できる、取り外しパーツが少ない、ステンレス仕様で洗剤に強い、といった特徴があると衛生管理が容易でおすすめです。
将来の増産・ライン連携に対応できるか
機械単体で完結するのではなく、将来的な生産拡大や自動ライン化を見据えて選ぶことも大切です。
例えば、後で別の機械と連結して自動揚げ・包装ラインを構築できるモデルや、オプション追加で生産量を拡大できる機種だと、事業成長に柔軟に対応できます。
導入時点のニーズだけでなく、数年先のビジョンを考慮し、スケールアップに耐えうる機械かをチェックしましょう。
食品機械専門「コバード」のチュロスを1日数千個以上生産できる機械

上記のポイントを踏まえ、実際にチュロス生産に適した機械として食品機械専門メーカー「コバード」の製品を紹介します。
コバード社は和洋菓子から惣菜まで幅広い自動成形機を手掛けており、チュロス生産にも応用できる高性能機を揃えています。
1日に数千個規模のチュロス製造を実現するおすすめ機種がこちらです。
AR-881:あらゆる食品の包あんが可能

| モデル | AR-881 |
|---|---|
| 全幅 | 1,500mm |
| 奥行 | 907mm |
| 高さ | 1,350mm |
| コンベア高さ | 710mm |
| 電気容量 | 3P200V 1.7kw |
| ホッパー容量 | 12L |
| 製品重量 | 5 ~ 250g |
| 生産能力 | 最大3,600個/時 |
| 商品形状 | 球状、俵状、棒状、連続吐出 |
コバードの「ロボセブンAR-881」は、省スペースと高性能を両立したスタンダードモデルです。
和菓子・洋菓子などあらゆる食品の成形に対応できる汎用機で、チュロス生産にも活用できます。最大3,600個/時という高い生産能力を持ち、小規模工場や店舗でも卓上型で導入しやすい設計です。
SR-7S:小型サイズで小規模工場や店頭実演に最適な包あん機

| モデル | SR-7S |
|---|---|
| 全幅 | 805mm |
| 奥行 | 627mm |
| 高さ | 850mm |
| コンベア高さ | 300mm |
| 電気容量 | 3P 200V 0.5kw |
| ホッパー容量 | 6ℓ |
| 製品重量 | 10 ~ 70g |
| 生産能力 | 最大1,200個/時 |
| 商品形状 | 球状、俵状、棒状、連続吐出 |
「スモールロボセブンSR-7S」は、超小型ボディながら本格的な連続生産が可能なモデルです。最大1,200個/時の生産能力を備え、小規模店舗や移動販売、実演販売にも最適です。
部品点数が少なく構造がシンプルなため洗浄や取り扱いが容易で、機械操作に不慣れな現場でも安心して導入できます。
AR-880シリーズ(W/Tシリーズ):1時間で9,000個以上の生産が可能な包あん機

| モデル | AR-880-W |
|---|---|
| 全幅 | 1,890mm |
| 奥行 | 1,113mm |
| 高さ | 1,422mm |
| コンベア高さ | 670mm |
| 電気容量 | 3P200V 5.1kw |
| ホッパー容量 | 28ℓ |
| 製品重量 | 5 ~ 150g |
| 生産能力 | 最大9,600個〜14,400個(三連式の場合)/時 |
| 商品形状 | 球状、俵状、棒状、連続吐出 |
「AR-880シリーズ」は、さらなる大量生産に対応した多列タイプの包あん成形機です。
AR-880-Wは二連式で一度に2本ずつ成形し、最大9,600個/時の驚異的な生産能力を持ちます。
AR-880-Tは三連式で最大14,400個/時と、工場規模での圧倒的生産性を実現します。大量のチュロスを安定供給したいケースでは、このシリーズがラインの中心として活躍します。
ベーンポンプ式:連続吐出充填機

チュロス特有の形状を連続的に成形するには、コバードの「ベーンポンプ式連続吐出充填機」も有力な選択肢です。これは生地を傷めないベーンポンプ方式で、粘度の高いチュロス生地を安定して押し出し続けることができます。
棒状ドーナツやチュロスを途切れなく成形できるため、一度に長い生地を絞り出しながら所定の長さでカットし、次々と油槽に投入するといった運用が可能です。
チュロス機械導入の流れと導入前に確認すべきこと
チュロス製造機械を導入する際は、事前準備と導入プロセスの確認が重要です。
以下に、導入までの大まかな流れと、各段階で確認すべきポイントをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 現状工程の棚卸し(人・時間・ロスの洗い出し) | 以下を数値化する ・各工程に何名のスタッフがいるか ・どれくらい時間がかかるか ・1日で何本のチュロスを生産しているか ・材料ロスや廃棄がどれほど出ているか |
| テスト・デモで自社製品との相性を確認 | ・実際に自社のチュロス生地で試作テストやデモンストレーションを行う ・生地配合や仕上がりの質感が機械に適しているか ・想定通りの形状・サイズで成形できるかを確認 |
| 導入後のサポート体制を確認する |
メーカーや販売店がどのようなアフターサービスを提供しているか確認 |
チュロス機械導入前のよくある質問(FAQ)
最後に、チュロス製造機械の導入を検討する際によく出る疑問についてQ&A形式でまとめます。
チュロス機械はレンタルと購入、どちらが得?
短期間のイベント出店や季節限定販売でチュロス機械を使う程度であれば、レンタルの方がコストを抑えられる場合があります。
初期投資を抑えつつ必要な時期だけ機械を利用できるため、遊休期間の維持費もかかりません。一方、常設店舗や工場で日常的に使うのであれば、購入する方が長期的には経済的です。
レシピによって機械は変える必要がある?
基本的にチュロス生地の範囲であれば1台の機械で異なるレシピにも対応可能な場合が多いです。
例えば砂糖の量や水分量が多少異なる生地でも、機械側で押し出し速度や温度を調整することで対応できます。ただし極端に配合が異なる特殊レシピ(グルテンフリー生地等)の場合は、ノズル形状や機械設定の変更が必要になることもあります。
導入前には想定する全レシピをメーカーに伝え、対応可否を確認することが重要です。
まとめ
チュロス製造における人手不足・原価高騰・衛生管理・品質維持といった課題への対応策として、今や「人を増やす」よりも「機械で安定させる」ことが主流になりつつあります。
機械導入は単なる省力化ではなく、製造工程の標準化とビジネスの持続性を高めるための戦略的な投資です。
最新の機械を活用すれば、少人数でも大量生産を実現し、安定した品質で顧客の信頼を得ることができます。
慢性的な現場の悩みを抱える事業者こそ、この機会に機械化によるメリットを再検討し、次なる成長への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

