JAPAN PACK 2025徹底解説|開催概要・見どころ・イベント情報
JAPAN PACK 2025(日本包装産業展)は、包装技術の最前線と業界トレンドを網羅した国内最大級の展示会です。
今年開催の「JAPAN PACK 2025」は、包装機械メーカーから食品・医薬・日用品メーカーまで“包む”に関わるあらゆるプロが集結し、新技術やソリューションを直接見て・触れて体感できる絶好の機会となっています。
1964年の初開催から数えて35回目を迎える歴史ある展示会であり、生産ライン全体にわたる最新機器・技術が国内外から一堂に会する総合展として知られています。
本記事では、JAPAN PACK 2025の基本情報や注目ポイント、そして出展企業の一つでもある弊社コバードの展示内容について詳しく解説します。包装業界の最新動向を押さえ、ビジネスに活かせる知見を得る場としてぜひご参考ください。
JAPAN PACK 2025とは?

JAPAN PACK 2025(日本包装産業展)は、包装機械工業会が主催する総合展示会です。
食品、医薬・化粧品、日用品、工業製品など幅広い関連業界の包装に関する最新機器やサービスが1つの展示会に集約されます。
JAPAN PACK 2025の開催概要と日程
- 日時(開催日時):2025年10月7日(火)~10月10日(金) 10:00~17:00(4日間)
- 会場:東京ビッグサイト 東展示棟 4~8ホール(東京都江東区有明)
- 主催:一般社団法人 日本包装機械工業会
- 入場料:無料(完全事前登録制)
- 公式サイト:https://www.japanpack.jp/
8月より公式サイト上で来場者事前登録の受付を開始しており、誰でも無料で参加できますが事前登録は必須ですので、早めの登録をおすすめします。
展示規模と出展業界
今回のJAPAN PACK 2025は、出展社数は国内外から500を超える企業が出展しています。
包装業界の主要メーカーに加え、関連するあらゆる業種の企業が参加し、その裾野の広さが特徴です。 出展分野も非常に多岐にわたります。
- 包装機械
- 包装資材
- 容器
- 包装材料の加工機械
- 食品加工機械
- 医薬品
- 化粧品
- 日用品の製造装置
- 物流機器
- 包装関連の検査機器や印刷機器
- 環境対応機器
- IoTやAIソリューション
例えば弊社コバードが提供しているような食品業界向けの包あん機から、医薬品の個装・ピッキングロボット、持続可能なバイオマス容器、さらには次世代のスマート工場を支えるIoTプラットフォームまで、「包む」にまつわるあらゆる技術・サービスが揃っています。
それぞれの業界が抱える包装に関する課題(省力化、安全性向上、環境対応など)に対するソリューションを携えて参加するため、業種間で横断的なイノベーションの場となる点もJAPAN PACKの魅力と言えるでしょう。
当日開催予定のイベント
当日開催予定のイベントは以下の通りです。
- JAPAN PACK AWARDS 2025:出展製品の中から革新的で課題解決に資する優秀な新製品・新技術を表彰
- 特別企画「包装×DX」「包装×GX」コーナー:DXとGXの観点から、包装業界の最新ソリューションを紹介
- IoT特別展示コーナー:日本の包装産業の最新のデジタルトレンドを展示・紹介
- 研究成果発表プロジェクト:全国12校の大学・高専の学生チームが、研究や開発アイデアをビジネス視点で発表
- 併催セミナー/講演プログラム:合計90以上の多彩なセミナー・講演会を連日開催
- CLOMAパビリオン:新素材の提案などこれまでにはない包装の新たな付加価値を発信するパビリオン
- Startup & Academic Area:イノベーション推進をピッチで提案する企画・イベント
このように、当日は企業の展示だけではなく、最新トレンドの発表やイノベーション推進のピッチなども実施されます。
JAPAN PACK 2025の見どころと最新トレンド

今年開催のJAPAN PACK 2025では、業界が直面する課題を乗り越えるための最新技術やトレンドが数多く披露される見込みです。
特に注目すべきテーマとして、「包装の常識を超える最新技術」と「課題解決の糸口を見つけられる」の2点に焦点を当てて解説します。
包装の常識を超える最新技術
JAPAN PACK 2025は、自動化・省人化(DX)と環境配慮(GX)を両立する最新技術がテーマです。深刻化する人手不足に対応するため、AI検査システム、協働ロボット、リモート支援など、スマート工場化を実現する高度な自動化ソリューションが多数紹介されます。
一方、脱炭素やプラごみ削減に向け、再生・生分解性素材、省資源包装、食品ロス削減技術といったGXソリューションも注目されています。「包装×GXコーナー」などで持続可能なパッケージの在り方が紹介される予定です。
さらに、IoT技術を活用した機械のリアルタイムデータ分析による予知保全や生産最適化ソリューションにも焦点が当たります。来場者は、これら革新的な技術のデモンストレーションを通じて、包装工程全体の最適化や「包装の未来」を体感できるでしょう。
課題解決の糸口を見つけられる
JAPAN PACK 2025は、人手不足や生産性向上といった事業の存続・成長に直結する課題に対し、具体的な解決策をその場で確かめられる場です。
会期中は90以上のセミナーやツアーが実施され、最新の製品・技術に触れられるだけでなく、実務に役立つ知識や人脈を得る機会も提供されます。
そのため、現場担当者から企画・マーケティング・開発に至るまで、包装に関わるあらゆる職種の方にとって、新たな戦略を練るきっかけとなる有益な場だと言えるでしょう。
JAPAN PACK 2025の来場メリット
JAPAN PACK 2025に足を運ぶ最大のメリットは、最新の包装技術を一度に「体感」できる点にあります。500社超の出展ブースを回るだけで、現在注目されている業界のトレンドや実機の迫力を五感で確認できます。
イベントに来場することで、カタログやインターネットの情報だけでは得られない技術力を肌で感じられるでしょう。JAPAN PACK 2025に来場する具体的なメリットは、以下の通りです。
- 最新の業界動向を一度に把握できる
- 自社の課題解決の糸口が見つかる
- 人脈作りと情報交換の場として活用できる
- 実用的な知識・スキルが身につく
- 導入製品選定の失敗リスクを減らせる
自社の生産現場が抱える課題に対し、各社の担当者に具体的な解決策や導入事例を直接相談できます。また、異業種との交流やセミナー参加を通じて、新たな人脈や実務知識も得られます。
複数メーカーの機械をその場で比較検討できるため、製品選定の精度が高まるのも大きな魅力です。情報収集から課題解決、人脈構築まで、ぜひこの機会を最大限にご活用ください。
JAPAN PACK 2025の来場方法
JAPAN PACK 2025は完全事前登録制(入場無料)です。来場登録は「JAPAN PACK 2025 日本包装産業展 来場事前登録」から行います。公式サイトで登録し、取得したQRコードまたは入場証を提示すれば入場できます。
会場は東京ビッグサイト東展示棟で、最寄り駅はゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」またはりんかい線「国際展示場駅」。
当日は受付で入場バッジを受け取り、展示ホールやセミナーに自由に出入りできます。出展数は500社超に及ぶため、事前に公式サイトで会場マップやセミナープログラムを確認し、効率的に回る計画を立てるのがおすすめです。
コバードの出展情報

JAPAN PACK 2025には、本コラムを作成している株式会社コバードも出展いたします。
弊社は創業130年を超える食品自動機械メーカーで、和菓子・洋菓子・パン・惣菜など幅広い食品の製造機械を開発・製造してきた企業です。
「手作り品質」を超える仕上がりを実現する包あん機をはじめ、独自技術に強みを持ち、数多くの特許を取得している機械を提供しているのが強みです。
今回のJAPAN PACK 2025でも、コバードは主力製品を中心に最新機種の紹介やデモンストレーションを行う予定です。
JAPAN PACK 2025に出展予定の機種
JAPAN PACKには以下の機械を展示予定です。
機種名(モデル) | 特徴(主な仕様・機能) |
---|---|
ロボセブン AR-881 | 和洋菓子・パン・惣菜・冷凍食品などあらゆる食品に対応。高速生産(最大3,600個/時)と高付加価値の商品生産が得意。 |
ロボセブン AR-880-W | ロボセブンシリーズの二連式最新機。和菓子・洋菓子・惣菜・パン・冷凍食品まで多用途。操作性・メンテ性が大幅に向上した機種。1時間に最大9,600個の生産が可能。 |
ロボセブン AR-880-T | ロボセブンシリーズの三連式最新機。1時間に14,400個の生産が可能。100種類の生産データ登録、材料残量の少量化で経済設計、多彩な特許オプションを搭載。 |
スモールロボセブン スーパー SR-7S | 小規模工場や店頭実演に最適。小型ながら連続生産が可能(最大1,200個/時)。省スペースと高精度生産、メンテナンス性を両立。 |
マジックハンドスマート MHS-1 | 人間の手による丸め包み動作を機械化し、生地を傷めず包あんできる。フルーツ大福や餅アイス、ガナッシュチョコレートやニラ饅頭といった、餡・クリーム・固形物の包み込みが可能。 |
超音波マルチカッター | 超音波振動で人の手では困難な断面が美しい仕上がりになるカットを実現。クリームや餅も刃に付着しにくい。ケーキや生地の自在なカッティングで品質と効率を劇的に向上。 |
シート成形機 ゼロプレッシャーモルダ KZPM | 独自の「ひっぱり成形方式」を採用。粘着性の高い餡や柔らかいムースなどを連続的に均一なシート状に成形できる。 |
多様な食品への対応と柔軟なカスタマイズ
コバード製品の最大の強みは、多様な食品に対応できる柔軟性と高いカスタマイズ力にあります。
一台の機械で和菓子から洋菓子、パン、惣菜まで幅広く対応でき、さらに独自のオプションやオーダーメイドによって「職人しか作れなかった商品」を量産できるようになります。
例えば、ロボセブンAR-881やSR-7Sは桜餅や大福からクリームパン、肉まん、冷凍食品まで製造可能で、粘度の高い生地でも傷つけずに包み込める独自の機能を搭載しています。
また、マジックハンドMHS-1では中心にゆで卵を入れたハンバーグやソーセージ入りのパンなど、ユニークな商品開発も可能です。これらの装置は省スペース設計で既存ラインにも後付け可能です。
コバードは「多品種対応」と「自在なカスタマイズ」を両立し、顧客の「こんな製品を作りたい」という要望に応えるメーカーです。こうした柔軟性に強みをもっています。
まとめ

包装業界の最先端と出会えるJAPAN PACK 2025。その開催概要から見どころ、出展企業やコバードの最新技術について詳しく解説してきました。包装は単なる「物を包む」工程ではなく、これからの製造業においてDXやGXを体現する革新のフロンティアです。
展示会に足を運ぶことで、その可能性と具体的なソリューションに触れられるはずです。
今回ご紹介したコバードの自動包あん機や食品加工機械も、食品産業の常識を覆すポテンシャルを秘めています。ぜひ会場で実物をご覧いただき、その技術力を確かめてみてください。
コバードブースでは専門スタッフが機械の説明や導入相談に応じてくれますので、興味のある方は気軽に声をお掛けいただければと思います。