和菓子の機械導入で効率化・売上アップ!種類や特徴、メリットを紹介
和菓子の製造を手作業で行っているが、材料費や人件費の高騰により、売上が圧迫されていることに悩んでいる事業者様もおられるのではないでしょうか。
和菓子は手作業で作ることが基本ですが、機械を導入すれば、手作業の高品質さを守りつつ大量生産を実現できます。
本記事では和菓子機械の種類や特徴、和菓子製造に機械を導入するメリットについて解説します。
和菓子製造機械の種類と特徴

和菓子の製造工程は、手作業の伝統を守りつつも、効率化と品質向上を目指して機械化が進んでいます。以下に、主要な製造機械とその特徴を紹介します。
包あん機
包あん機は、餡を皮で包む工程を自動化する機械です。
主に、餡の分量調整や皮をやさしく包み込む作業、形状の整形などを機械で行います。
手作業では時間と技術を要するこの工程を機械化することで、生産性が向上します。これにより、均一な品質の商品を効率的かつ大量生産することが可能となります。
充填機
充填機は、あんこやクリームなどのフィリング(お菓子やパンに入れる具材)を生地に充填する機械です。均一な量を正確に充填することができるので、手作業にありがちなムラを防げます。
主に、充填量の調整や充填位置の設定、充填後の密封作業などを機械化します。
蒸練機
蒸練機は、餅や団子の生地を蒸しながら練る機械です。一定の温度と湿度で蒸し上げることで、生地の品質を一定に保ちます。
蒸し時間の管理や温度・湿度の調整、練り具合の制御などを機械で行うので、作業効率を大幅に向上させることができます。手作業では難しい均一で高品質の生地を大量生産することが可能です。
焼成機
焼成機は、煎餅や最中などの焼き菓子を焼く機械で、焼き温度の設定や焼き時間の管理、焼き上がりの取り出し作業などを機械化します。
温度と時間を正確に制御することで、全体を均一に焼き上げることが可能です。
和菓子製造に機械を導入する5つのメリット

和菓子製造における機械導入のメリットは以下の通りです。
- 生産効率と生産量の向上
- 品質の均一化と向上
- 食品安全性の向上
- 人件費の削減とコスト効率の改善
- 労働環境の改善と安全性の向上
生産効率と生産量の向上
和菓子の製造工程は、人の手による作業が多く、時間や労力といったコストがかかります。
そこへ手作業で行っている業務に機械を導入することで、餡の練りや包あん、成形といった工程を高速かつ均一に行うことが可能となり、生産効率が大幅に向上します。
これにより日々の生産量を増やすことはもちろん、需要の高い時期などの大量生産が求められる場合でも、安定した供給を実現できます。
商品の高品質化
和菓子製造に機械を導入することは、商品の高品質化に繋がります。
手作業による製造では、職人の技量や体調、作業環境などによって製品の品質にばらつきが生じることがあります。
機械を導入することで、温度や湿度、圧力などの条件を正確に反映できるため、製品の品質が均一化され、安定した味の仕上がりを提供できます。
また、高価格帯の商品の開発にも繋げられるでしょう。
食品安全性の向上
和菓子機械の導入は、食品安全性の向上にも寄与します。
和菓子は生菓子が多く、衛生管理が非常に大切です。製造を機械化することにより、人の手による接触や異物混入といったリスクを抑えることができます。
また、製造工程の各段階でのデータ記録やその製品が「いつ、どこで、だれによって作られたのか」を管理することが容易になり、万が一の品質問題発生時にも迅速な対応が可能となります。
人件費の削減とコスト効率の改善
和菓子製造の機械化により、製造ラインの自動化が進むことで、従業員の作業負担が軽減されます。
これにより作業効率が向上し、必要な人員数を削減することも可能です。結果として、人件費の削減が実現し、製造コストの効率化が図れます。
労働環境の改善と安全性の向上
機械を導入することはコスト面の削減や生産性の向上だけでなく、労働環境の改善や安全性向上のきっかけになります。
和菓子の製造現場は、高温や湿度、重い作業など、過酷な労働環境となることがあります。
機械を導入することで、これらの過酷な作業を機械に任せることができ、従業員の負担が軽減できるでしょう。作業中の事故やケガのリスクも減少し、安全な労働環境の構築が可能です。
和菓子の機械はどこで購入すべき?信頼できるメーカーの見極め方

和菓子製造に適した機械を購入する際、信頼性の高いメーカーを選定することが成功の鍵となります。
以下のポイントを参考に、適切なメーカーを見極めましょう。
技術力の高さ
信頼できるメーカーは、和菓子製造に特化した技術を有しています。
例えば、餡の練りや包あん、成形などの工程において、精密な温度管理や圧力制御が可能な機械を提供しています。
これにより、製品の品質が均一化され、消費者に安定した味わいを提供することができます。
実績の豊富さ
長年にわたり和菓子業界での実績があるメーカーは、業界特有のニーズや課題に精通しています。
過去の導入事例や顧客の声を確認することで、メーカーの信頼性や対応力を把握することができます。
サポート体制の充実度
機械の導入後、トラブルやメンテナンスが発生することがあります。
それを見越して、24時間対応のカスタマーサポートや定期的なメンテナンスサービスを提供しているメーカーを選ぶことで安心して機械を導入することができます。
和菓子製造の機械を導入する際の3つのポイント

ここからは、和菓子の製造機械を導入する際に考慮すべき3つのポイントを紹介します。
適切な機械の選定
製品の特性や生産規模に応じた機械の選定が重要です。
例えば、手作業での包あんが主流の小規模な和菓子店では、少量生産に適した小型の包あん機を導入することで、効率的な生産が可能となります。
一方、大量生産を行う工場では、高速で高精度な成形機や包装機を導入することで、生産ラインの効率化と製品の品質向上が実現できます。
従業員のトレーニング
機械導入後の従業員教育は、成功の鍵を握ります。
操作方法やメンテナンス手順を習得することで、機械の性能を最大限に引き出すことができます。
例えば、定期的な研修やマニュアルの整備、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を通じて、従業員のスキル向上を図ることができます。
定期的なメンテナンス
機械の性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
例えば、成形機の金型の清掃や摩耗部品の交換、センサーの点検などを定期的に行うことで、故障のリスクを低減し、生産ラインの停止を防ぐことができます。
また、メーカーのサポートを活用し、適切なメンテナンススケジュールを策定することも重要です。
株式会社コバードの和菓子製造に活用できる機械の紹介
株式会社コバードは、和菓子製造の業務効率化や品質向上をサポートする機械を提供しています。
主な機械は以下の通りです。
- ロボセブンシリーズ:和菓子、洋菓子、惣菜、パン、冷凍食品などのあらゆる食品の包あん成形ができる
- かい式求肥煉機:手で練る様式で設計してあるため、腰の強い求肥餅が可能
- 求肥用蒸煉機:あん入餅、きな粉をまぶした切餅等に幅広い用途がある
- 小型どら焼き機:小型ながら、生地充填、移載、餡充填、被せ、耳締めまでを自動で行うどら焼機
- きんつば焼き機:羊羹の投入、水種付け、面焼き、取出し、油拭き、ハンド掃除、等の一連の作業を機械化できる
まとめ
本記事では、和菓子機械の種類や特徴、和菓子製造に機械を導入するメリットや、導入時に考慮すべきポイントを紹介しました。
和菓子機械を導入することは、手作業の効率化や品質の向上が期待できます。
和菓子製造に機械を導入するメリットをまとめると、以下の通りです。
- 生産効率と生産量の向上
- 品質の均一化と向上
- 食品安全性の向上
- 人件費の削減とコスト効率の改善
- 労働環境の改善と安全性の向上
株式会社コバードは、食品業界を支えるべく、さまざまな用途に適した機械を提供しています。
メンテナンスサポートも充実しておりますので、「和菓子製造の効率化を目指したい」「人手が足りない状況を打破したい」という企業様はぜひ一度お問い合わせください。
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