もちアイス機械の選び方!価格相場・導入の流れ・補助金・おすすめ機種を徹底解説

2026/05/30

国内外で市場が拡大し続けている「もちアイス」ですが、手作業での生産に限界を感じ、機械化による大量生産やコスト削減を検討していませんか

もちアイスの機械化は、人手不足の解消や品質の安定化に直結する一方で、「おもちの食感を維持できるか」「アイスが溶けずに包めるか」など、特有の技術的なハードルがあります。

これらをクリアし、投資効果を最大化するためには、包あん技術だけでなく、前後の製造工程までを見据えたトータルな視点が不可欠です。

本記事では、もちアイス製造機械の最新トレンドや価格相場、導入の流れに加え、初期費用を抑えるための補助金情報などをご紹介します。

業務用もちアイス機械は工程全体の流れを考慮して選ぶ

もちアイス機械の選び方で重要なポイント

もちアイスの製造を機械化する際に、最初に押さえるべきは「工程全体の流れ」です。

どの工程をどの機械が担うかを明確にしてから機種選定に入ることが、後悔しない導入の第一歩です。

求肥設備・アイスクリーム設備・包あん・整列・冷凍までの全体像を最初に押さえる

もちアイスの製造工程は大きく分けると、以下の通りです。

  • ①求肥の製造
  • ②アイスクリームの製造・準備
  • ③包あん・成形
  • ④粉付け
  • ⑤トレイ詰め・冷凍

この中で「機械化できる工程」と「手作業が必要な工程」を最初に整理することが重要です。

すべてを一度に自動化する必要はありませんが、どこがボトルネックになっているかを把握しないまま包あん機だけを導入しても、前後工程で詰まりが生じて稼働効率が上がらないケースがあります。

全体像を描いたうえで、自社の課題に直結する工程から順番に機械化を進めることが、投資対効果を最大化する考え方です。

もちアイスは包あん機に加えて求肥設備の有無で品質が変わる

包あん機の性能だけがもちアイスの品質を決めるわけではありません。

求肥(ぎゅうひ)の硬さ・弾力・温度が均一でなければ、どれだけ優れた包あん機を使っても成形精度は安定しません。

つまり、求肥設備と包あん機を適切に組み合わせて設計することで、はじめて安定した品質のもちアイスを継続生産できる体制が整うのです。

もちアイス専用機械の選び方

もちアイス機械の選び方

ここからは、もちアイスの機種選定で迷わないために、4つの選び方のポイントについて解説します。

1時間あたりの必要個数から単列・二連・三連を切り分ける

まずは、「1時間に何個製造する必要があるか」という数字の明確化から始めましょう

現在の販売量・近い将来の目標生産量・ピーク時の需要を考慮したうえで、必要な処理能力を算出してください。

一般的に、単列機は小〜中規模の生産量に対応し、二連・三連と列数が増えるにつれて処理能力が倍増します。

必要個数が少ないのに高能力機を導入すると設備投資が過大になり、逆に能力不足の機械を選ぶと繁忙期に対応できません。

コバードの包あん機の生産量を例に出すと、以下の通りです。

機種名1時間あたりの生産数
AR-8813,600個
AR-880-W9,600個
AR-880-T14,400個

このように、機種によって生産数が大きく異なるので、生産計画を数字で整理してから機種の検討に入ることが大切です。

コバードのもちアイスに使える包あん機はこちら

もち生地とアイスクリームの状態に合う機械を選ぶ

もちアイスに使う求肥は、一般的な和菓子用の求肥より柔らかく粘度が高い傾向があります

また中に包むフィリングはアイスクリームであり、硬さや温度管理が通常の包あん商品とは異なる条件になります。

使用する求肥の配合・硬さ・温度条件と、アイスクリームのフレーバー・成形状態を事前に整理したうえで、メーカーに「この条件で対応できるか」を確認することが不可欠です。

実際の素材を使ったテストなしに機種を決めると、導入後に対応できないケースが出ることがあります。

もちアイスの品質を安定させるには、求肥だけでなくアイスクリームの供給方法も重要です。

量産ラインでは、アイスクリームフリーザーで製造したソフトクリーム状のアイスを包あん機へ連続供給する方法が一般的です。

一方で、小規模生産では業務用アイスを練り直して使用するケースもあります。

対応重量レンジで候補機種を絞る

包あん機には機種ごとに対応できる製品重量の範囲(最小〜最大グラム)があります

製品の規格が対応重量レンジの中央付近に収まる機種を選ぶことで、精度よく安定した成形が可能になります。

将来的に商品サイズのラインナップを拡張する可能性があるなら、幅広い重量範囲に対応できる機種を選んでおくことが長期的なコストパフォーマンスにつながります。

試作段階での重量設定も考慮して、余裕のあるレンジの機種を候補にしましょう

設置スペース・電源・搬入経路・洗浄性まで導入前に確認する

機械のスペックだけでなく、設置環境の確認も欠かせません

設置スペースの寸法・電源容量(単相・三相の別・アンペア数など)・搬入時の経路を事前に確認しないと、納品当日に設置できないという事態が発生することがあります。

食品機械として毎日使用するものであるため、洗浄のしやすさも重要な選定基準です。

分解・洗浄に要する時間と労力は、日々のランニングコストに直結します。導入前に現場の担当者を交えて確認しておくことをおすすめします

もちアイス機械の価格相場

もちアイス機械の機械導入にかかる費用相場

もちアイス製造機械の導入費用は、製造能力や自動化の範囲、導入する設備構成によって大きく異なります。

そのため、機械を選定する際は価格だけに注目するのではなく、導入後のサポート体制や保守対応、運用面まで含めて比較することが重要です。

ここでは、もちアイス機械の価格相場とあわせて、導入時に確認しておきたいポイントについて解説します。

価格だけで判断せずサポート体制まで含めて比較することが重要

もちアイス製造用の設備は、大型・フルライン構成では数千万円規模になることもあります

見積金額の比較をする際は、本体価格だけでなく導入後のサポート体制・保証内容・消耗部品の入手しやすさも含めて総合的に評価することが重要です。

価格が安くても、アフターサポートが手薄なメーカーの機械を選ぶと、故障時の対応が遅れて生産が止まるリスクがあります。

食品製造ラインにとって機械の停止は直接的な損失になるため、サポート体制は価格と同等の判断基準です。

本体以外に搬入据付・試作・保守・関連装置の費用も発生する

機械の見積もりを比較する際は、本体価格以外に発生するコストも把握しておく必要があります

主な追加費用として、搬入・据付工事費・試作テスト費用・定期保守費・消耗品費・関連装置(求肥設備など)の費用が挙げられます。

これらを含めた「トータルの導入コスト」を試算したうえで投資判断を行うことで、予算超過や想定外の出費を防ぐことができます。メーカーへの問い合わせ時には、付帯費用の内訳も合わせて確認することをおすすめします。

もちアイス機械の導入に使える補助金

カタログ補助金の対象になる会社

設備投資の負担を軽減するために、活用できる補助金制度があります。

導入したい内容に合わせて最適な制度を選ぶことが重要です。

導入したいものおすすめの補助金特徴
カタログにある製品省力化投資補助金(カタログ型)審査が簡易・採択が早い・手続きが手軽
特注の製造ライン・改造省力化投資補助金(一般型)現場に最適化した設備への高額支援
革新的な新商品の開発ものづくり補助金新規性重視・開発費も対象

省力化投資補助金(カタログ型)は、あらかじめ登録された製品リストから選ぶことで申請できる仕組みです。

審査が比較的簡易で採択スピードが速く、初めて補助金を活用する事業者に向いています。

省力化投資補助金(一般型)は、カタログ外の特注ラインや既存設備の改造にも対応しており、現場の生産性向上に特化した設備投資を高額で支援します。

ものづくり補助金は、革新的な製品・工程の開発を伴うプロジェクトが対象です。もちアイスの新フレーバー開発や新たな製造技術の確立などに取り組む場合に活用できます。

補助金は申請前に機械を発注・契約してしまうと対象外になるケースが多いため、必ず採択後に発注する手順を守ることが重要です。

もちアイス機械の導入の流れ

もちアイス機械の導入に使える補助金まとめ

ここからは、もちアイス機械の導入で失敗しないために、流れをステップ形式で解説します。

項目内容
STEP1:ヒアリングで必要能力と商品仕様を固める求める生産能力・製品重量・使用する求肥とアイスクリームの条件・予算・設置環境などをメーカーに共有し、適切な機種の絞り込みを行います。
STEP2:試作テストで自社の求肥とアイスで本当に成形できるか確認する・実際の素材を使った試作テストは、機種選定において最も重要なプロセスです。
・カタログスペックだけでは判断できない成形品質・歩留まり・作業性を実際に確認します。
STEP3:見積提出から搬入・動作確認・試運転までの工程を共有する見積の内訳・納期・搬入スケジュール・据付工事の内容・動作確認の手順を事前に確認し、工場の生産スケジュールへの影響を最小化します。
STEP4:操作研修と導入後サポートまで見て比較する機械を正しく安全に運用するための操作研修の有無・内容・定期メンテナンスの対応体制・故障時の連絡先と対応速度まで確認したうえで、最終的な導入判断を行います。

株式会社コバードのもちアイスに適した機械一覧

株式会社コバードは、包あん機・成形機の専業メーカーとして、和菓子・洋菓子・パンなど幅広い食品製造ラインの省力化を支援してきた実績を持ちます。

もちアイス製造に適した機種を以下に紹介します。

機種名用途
ロボセブンシリーズ求肥餅でアイスクリームを包む
求肥用蒸煉機求肥餅を蒸す・練る
かい式求肥煉機求肥餅を均一に加熱しながら加糖する

もちアイスを高歩留まり、高品質で包めるロボセブンシリーズ

ar-881

ロボセブンシリーズは、求肥・大福など柔らかく扱いが難しい生地の包あんに対応した包あん成形機のシリーズです。

機種名 1時間あたりの生産数 製品重量 対応食品
AR-881 3,600個 5g〜250g 大福・フルーツ大福・桜餅・柏餅・おはぎ・タレ入り団子・もちアイス・白玉団子・饅頭・黄味時雨など
AR-880-W 9,600個 5~150g
AR-880-T 14,400個 5~150g

もちアイス製造で、求肥でアイスクリームを均一に包む高品質な成形を連続して実現できます。

なお、同シリーズは焼き菓子・蒸し菓子など求肥以外の生地にも対応しており、もちアイス以外の商品ラインへの展開も見据えた投資として活用できます。

蒸す・練る工程を自動で行う求肥用蒸煉機

求肥用蒸煉機

求肥の製造工程である餅粉の蒸し・練り上げを自動で行う蒸煉機です。

手作業では職人の技術に依存しがちだった求肥の硬さ・弾力・均一性を機械で安定させることで、後工程の包あん精度が大きく向上します。

求肥の仕上がりが一定になることで、包あん機への投入状態が安定し、成形品質のばらつきを減らすことができます。

また、弊社は求肥用蒸煉機のシェア占有率が80%を超えており、豊富なノウハウと納入実績があります。

求肥製造から自動化したい事業者に合った設備です。

職人が手作業で行うかい入れを実現したかい式求肥煉機

カイ式煉り機

かい入れとは、熱を加えながらかき混ぜて均一に加糖する職人の技術です。

かい式求肥煉機は、この手作業のプロセスを機械で再現することで、職人が長年かけて習得してきた品質を機械化ラインで実現します。

求肥の食感・弾力・口溶けにこだわりを持つメーカーや、手作りの風合いを保ちながら量産体制を整えたい事業者に特に向いた設備です。

もちアイスの機械に関するよくある質問

ここからはもちアイスの機械に関するよくある質問を紹介します。

もちアイスは包あん機だけで作れますか?

包あん機だけでも成形は可能ですが、求肥の品質管理・粉付け・冷凍などの前後工程が手作業のままでは品質や生産効率に限界が生じます

安定した量産を目指すなら、ライン全体の設計が必要です。

もちアイスは中古機械でも問題なく運用できますか?

中古機械は初期コストを抑えられますが、部品の入手性・メンテナンス対応・衛生面の確認が必要です。

食品機械は清掃・整備の履歴が重要であり、信頼できる販売元からの購入と事前の状態確認が前提になります。

補助金を使うと実負担はいくらまで下がりますか?

補助率は制度によって異なりますが、省力化投資補助金は補助率1/2・上限額は中小企業で最大1,000万円程度が目安です

ただし補助額・補助率は申請内容・事業規模・公募回によって変わるため、最新の公募要領を確認してください。

カタログ型補助金については以下の記事で詳しく解説しています。

導入前に実機テストや試作はできますか?

コバードでは、実際の素材を使った試作テストに対応しています。

自社の求肥とアイスクリームを使ったテストを行うことで、成形品質・歩留まり・作業性を導入前に確認できます。

粉付け機や求肥設備も一緒に導入したほうがよいですか?

最終的な品質目標と生産規模によって判断が変わります。

最初から全設備を揃える必要はなく、現在のボトルネックとなっている工程から優先して機械化するアプローチが現実的です。

導入の順序についてはメーカーへの相談をおすすめします。

まとめ

国内外で需要が高まるもちアイスの製造において、機械化による大量生産やコスト削減は非常に有効な手段です。

しかし、機械化を成功させるためには、単に包あん機のスペックだけを見るのではなく、求肥の製造から成形、冷凍にいたるまでの「工程全体のバランス」を考慮したライン設計が極めて重要になります。

株式会社コバードでは、もちアイスの高品質な成形を実現する「ロボセブンシリーズ」をはじめ、職人技を再現する「かい式求肥煉機」など、自社の生産規模やこだわりに合わせた最適な設備をご提案しています。

実際の求肥とアイスクリームを使用した試作テストにも対応していますので、機械化への第一歩として、まずはお気軽にご相談ください。