~伝統を守りながら進化し続けるコバード~
技術で拓くおいしい未来
当社の使命は、職人技を再現する機械技術を通じて、日本の伝統的な食文化を守り、お客様の多様なご希望に応えることです。職人不足が深刻化する中、最新技術を活用して品質を追求し続け、未来に向けてさらなる自動化と技術革新を目指します。
お客様の希望を叶え、
日本の伝統的な食文化を守る
創業130年を迎えた当社は1894年にお菓子の木型彫刻業からスタートしました。
そして地元福井の銘菓、羽二重餅の自動化機械の製造から食品機械の開発を始めました。
福井県は、伝統的に京都や金沢の和菓子作りの影響を受け、冠婚葬祭でも和菓子が多く使われてきた歴史があります。福井県を代表する銘菓、羽二重餅は餅粉と砂糖、水あめだけのシンプルな素材で作られ、それぞれのお店の製法によって独自の味わいを楽しめます。
そんな風土に育まれて誕生した当社は、機械化されても職人の技と同じように、心の通ったものを作りたいという思いで技術開発に取り組んでまいりました。
機械でただ量産するだけでは、見た目は同じでも、味や食感が昔から親しまれてきた職人手作りの和菓子とはちがったものになってしまいます。
また、現在は職人が少なくなり、長年守り続けてきた伝統の味が消えてしまうことも危惧されています。
当社は独自の機械技術で伝統の味を守り、お客様のこだわりや理想の味を再現して喜ばれるものづくりを目指しています。奥深い日本の食文化を継承していきたいと考えています。
食品へのこだわりを再現する独自の技術
パンや和菓子・洋菓子のお店では、はじめは手作業から始まったお菓子が徐々に売り上げを伸ばし、手作業では対応できなくなり、機械を導入されるお客様が多くいらっしゃいます。
しかし、地域やお店によって、それぞれ異なる食へのこだわりや個性があります。元は手作りで作っていたものを客観的なデータで機械化するのは難しいものです。
当社では、お客様のご要望にきめ細かくお応えできるよう独自の技術開発と試作を重ねながら、お客様ごとにカスタマイズした製品をご提供しています。
機械でも手作りに近い品質を
和菓子はシンプルな素材でできているだけに、成形する技術により味が左右されます。必要以上に練ったり圧をかけると生地が傷んでしまうからです。
そこで当社の成形機は、出来る限り練りや圧力が加わらないように工夫しています。
素材の送り部の回転を最低限に落とす機構や、細かく制御できるシャッターなどの技術により、極限まで手包みに近い繊細な動作が可能となりました。
しかしより手作業に近い自動化を再現しようとすると、仕組みは複雑になり、扱いにくくなってしまいます。
何度もテストと改良を重ね、最終的にはシンプルで使いやすく、品質・コストともに納得していただけるものをご提案しております。
食品製造の自動化を促進する確かな技術力
当社は1971年より製菓機械の開発・製造を開始して以来、数多くの包あん成形機、パン用包成機、その他の接続機を製造してまいりました。
和菓子の餡を包む工程は、ただ包めばいいというものではなく、生地の上下の微妙な厚みの違いなどが食感にダイレクトに影響します。
当社は機械での包あんをより手作りに近づけるため、生地や餡を傷めずにきれいに包あんする機械を生み出し、その技術を生かしてさまざまな洋菓子やパンの成形機も開発してきました。
これまでに200以上の特許を取得し、受賞・表彰数は27件。これまでになかった画期的な技術開発が認められ、1996年には当時の社長小林将男が黄綬褒章、2009年には旭日双光章を受賞しました。
特許も多数取得!自慢の主力商品をご紹介
【包あん成形機】ロボセブンシリーズ
【包あん成形機】ロボセブンシリーズ
ロボセブンシリーズは、「高品質、手作り感覚の製品を作ることができる」 という多彩なオプションと組み合わせることで、可能性は更に高まります。
【発酵生地用包成機】マジックハンドシリーズ
【発酵生地用包成機】マジックハンドシリーズ
丸形、リーフ形、パーカー形の包あん成形に対応しています。
【シート成形機】 KZPM
【シート成形機】 KZPM
従来の成形機では傷みやすい素材、柔らかいクリーム状の素材等々、今まで自動化・機械化をあきらめていたものでも自動化できます。
機構はシンプルで、操作も簡単なシステムです。
超音波マルチカッター
超音波マルチカッター
ツール(刃)先端が1秒間に2万回以上振動して切れ味が飛躍的に向上し、またツール(刃)にクリーム等の粘着物が付着しにくいことが特徴です。
ギロチンカット機構を使用、さらに切断対象ワークを任意の角度に回転させることにより、様々な形状にカットできる、汎用性の高いカッターとなっています。
製品の発展と
さらなる自動化の未来へ
今後は既存の製品の技術の発展やオプション追加に加え、定番の商品でも成形の自動化ができていない部分の自動化を目指しています。
また、現在、社会問題にもなっている人手不足は食品業界でも深刻となっています。今後はロスや人手を減らすための機械開発にも取り組んで参ります。
また、伝統の技術は守りながら、ロボットやAI技術などの最新技術を取り入れた開発にも挑戦していきたいと考えております。
受賞歴
-
昭和50年11月13日
近畿地方発明表彰 発明奨励賞
(煮炊機により発明協会から受賞) -
昭和52年10月28日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(求肥餅などの軟質生地餅切断における生地餅円滑切断機構により発明協会から受賞) -
昭和57年11月 5日
近畿地方発明表彰 発明奨励賞
(軟質生地皮処理機により発明協会から受賞) -
平成 元年11月17日
近畿地方発明表彰 福井県支部長賞
(包皮食品のラッピング装置により発明協会から受賞) -
平成 3年10月31日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(一粒包あん機により発明協会から受賞) -
平成 5年 4月15日
科学技術庁長官賞 科学技術振興功績者
(生地充填成形機の開発により科学技術庁から受賞) -
平成 7年 3月22日
第25回中小企業向け自動化機械開発賞
(立体包あん機の開発により財団法人機械振興協会より受賞) -
平成 8年 4月29日
黄綬褒章(代表取締役 小林将男)
(生地充填成形機の発明考案に精励したことによる) -
平成 8年11月21日
近畿地方発明表彰 特許庁長官奨励賞
(立体包あん機により発明協会から受賞) -
平成12年11月15日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(食品包あん成形装置の開発により発明協会から受賞) -
平成13年 4月20日
福井県科学技術顕彰優秀賞
(大福餅、中華饅頭、パン等の包皮食品の製造方法とその装置により福井県知事から受賞) -
平成13年11月13日
近畿地方発明表彰 奨励功労賞
(発明の奨励等に尽した功績により発明協会から受賞) -
平成16年 5月26日
全国発明表彰 発明奨励功労賞
(発明の奨励等に尽した功績により発明協会から受賞) -
平成17年11月18日
近畿地方発明表彰 日本弁理士会会長奨励賞
(発酵生地(パン、中華饅頭生地等)手包みを超えた包あん機により発明協会から受賞) -
平成18年11月10日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(有芯食品の製造方法とその装置により発明協会から受賞) -
平成19年 2月 7日
福井県科学学術大賞特別賞
(発酵生地用自動充填成形機の開発により福井県知事から受賞) -
平成20年 6月20日
元気なモノ作り中小企業300社感謝状
(高度なモノ作り技術を確立し我が国の国際競争力と地域経済を支えてきた功績により経済産業大臣から受賞) -
平成20年11月25日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(米飯食品成形装置により発明協会から受賞) -
平成21年 4月29日
旭日双光章(代表取締役 小林将男)
(発明考案功労により受章) -
平成22年11月25日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(茶巾しぼり成形機により発明協会から受賞) -
平成24年11月16日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(内具入りリング成形機により発明協会から受賞) -
平成25年 3月 9日
日本機械学会 北陸信越支部賞技術賞
(手包みを超えた包成機の開発) -
平成25年 4月18日
特許庁長官表彰 知財功労賞
(経済産業省特許庁から受賞) -
平成25年11月25日
近畿地方発明表彰 日本弁理士会会長奨励賞
(新型きんつば焼機により発明協会から受賞) -
平成26年11月14日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(包被食品成形装置により発明協会から受賞) -
平成27年 6月17日
全国発明表彰 日本商工会議所会頭発明賞
(発酵生地用手包みを超えた自動包成機の発明により発明協会から受賞) -
令和 元年11月19日
近畿地方発明表彰 中小企業庁長官奨励賞
(縁有りピザ成形装置の発明により発明協会から受賞) -
令和 6年 7月11日
公益社団法人発明協会創立120周年記念 特別功労者感謝状
(取締役副社長 小林昭子)
(小林将男の志を引き継ぎ、多年にわたる発明協会事業運営貢献により)