「メンチカツだけは、機械に任せられない」 品質に妥協しない社長と試作を重ね、量産ラインを実現【ロボセブン(AR-880-W)】

2026/09/14

郊外を中心に複数店舗を展開する地域密着型スーパーマーケット。
惣菜部門は、「この店に来たら必ず買う」と言われる人気売場。

その中でも看板商品の「手ごねメンチカツ」は、手づくりならではのふんわりとした食感と、玉ねぎの歯ごたえが評判の商品でした。

店舗数の拡大に伴い、生産体制の見直しが必要になる一方、商品づくりに一切妥協しないオーナー社長は、「この商品らしさが失われるくらいなら、機械は入れない。」と機械化には慎重な姿勢を崩しませんでした。

その考えを変えたのは、お客様の原材料を使い、福井にあるコバードの本社ラボで何度も試作を重ねた共同商品開発でした。

業種  : 地域密着型スーパーマーケット(惣菜部門)
事業規模: 郊外型スーパー・複数店舗展開(セントラルキッチン)

01 導入前の課題

強すぎるこだわりが、機械化への大きな壁に

このスーパーの惣菜売場には、「これを目当てに来るお客様がいる」と言われる人気商品がありました。
毎日店内で手づくりしている「手ごねメンチカツ」です。

ふんわりとした肉の食感と、噛むほどに広がるジューシーな旨み、そして玉ねぎの歯ごたえ。その手づくりならではのおいしさが評判を呼び、多くのお客様に長く支持される看板商品でした。

店舗数が増えるにつれ、生産能力の強化は避けられない課題となります。
しかし、商品づくりに一切妥協しないオーナー社長は、機械化の提案に簡単には首を縦に振りませんでした。

これまでにも、いくつかの成形機を試したことはありました。しかし、肉は必要以上に締まり、玉ねぎの食感も失われてしまう。
「これでは、うちの手ごねメンチカツではない。」その結論は、毎回同じでした。

より多くのお客様へ届けたいという思いはある。けれど、量産のために看板商品の価値を変えるつもりはない。
その強いこだわりが、機械化への大きな壁となっていたのです。

02 導入までの経緯

「まずは、一緒に作ってみませんか?」の声ではじまった

品質を維持したまま量産化する方法を探す中で始まったのが、福井のコバード本社ラボでの共同試作でした。

コバードが提案したのは、実際に店舗で使用しているお肉や玉ねぎを持ち込み、その場で試作を行うこと。
テスト機で成形したメンチカツに衣を付け、揚げたてを試食するのです。
肉の配合や機械の設定を少しずつ変えながら、納得できる仕上がりになるまで何度も試作を重ねていきました。

コバードの担当者は、当時を次のように振り返ります。

「お客様と一緒に試食しながら、『この食感ならどうか』『もう少し玉ねぎを生かせないか』と、一つずつ確認していきました。
機械を評価するというより、商品を一緒につくっていた感覚でした。」

これまでお客様に支持されてきた「手ごねメンチカツ」を、そのまま量産ラインで再現すること。
その共通認識があったからこそ、納得するまで試作は続けられました。

手づくり品と試作品を並べたブラインドテストの結果は…

試作の最終段階では、手づくり品と試作品を並べたブラインドテストも実施しました。
どちらがどの商品か分からない状態で試食し、肉の食感や玉ねぎの歯ごたえ、全体の仕上がりを一つひとつ確認していきます。

オーナー社長が評価したのは、ロボセブンAR-880-Wで成形した試作品でした。

03 ロボセブンAR-880-Wを選んだ理由

手づくりらしい食感を支える、やさしい成形技術

オーナー社長が重視したのは、味だけでなく、手ごねメンチカツらしい食感まで再現できることでした。

AR-880-Wは、具材に強い圧力をかけず、練らず、傷めずにやさしく成形します。
そのため、お肉の組織へのダメージを極力抑え、ふんわりとしたジューシーな食感や、玉ねぎの具材感を残しやすいのが特長です。

試作を重ねる中で、「これなら、手づくりのおいしさをそのまま届けられる」。その確信が、導入を後押ししました。

1時間で最大9,600個。品質を維持したまま、安定供給を実現

AR-880-Wは、2列同時成形に対応した大型包あん成形機です。
1時間あたり最大9,600個という高い生産能力を備えながら、一つひとつの形状や品質を安定して保つことができます。

04 導入後の成果

品質を変えずに、店舗拡大に対応できる生産体制へ

AR-880-Wの導入後は、品質を維持したまま複数店舗への供給体制を強化。
これまで繁忙日には製造が追いつかず、販売数量を調整することもありましたが、現在では店舗ごとの需要に合わせた計画生産が可能になりました。

属人化を解消し、現場にもゆとりが生まれた

これまで成形工程は、限られた熟練スタッフが中心となって担当していました。
導入後は工程が標準化され、担当者が変わっても品質を維持しやすくなったことで、製造体制の属人化が大きく改善しました。
また、繁忙期には毎月約40時間発生していた成形工程の残業も約30%削減。新人スタッフも工程に入りやすくなり、教育負担の軽減にもつながっています。

現場に生まれた時間は、新商品の試作や売場づくりなど、本来注力したい業務へ充てられるようになりました。

お客様の声

正直、最初は「また同じだろう」と思っていた

今までにも何社か機械は見てきました。けど結局、「品質は多少変わりますけど仕方ないですね」という話になることが多かったんです。
だから今回も、最初は半信半疑でした。

でも、福井のラボへ行って印象が変わりました。
コバードの社員に「まずは一緒に作ってみましょう」
そう言われて、うちで使っている肉や玉ねぎをそのまま持ち込んで、設定を変えては揚げる、また食べる。その繰り返しです。

ここまで付き合ってくれるメーカーは、正直あまりないですよ。

最後にブラインドで試食した時も、「これなら、うちの商品として出せる」と思えました。
機械を買ったというより、一緒に商品をつくってもらった。そんな感覚です。


同じような課題をお持ちではありませんか?

コバードでは、お客様の実際の原材料を使用した共同試作を福井の本社ラボで実施しています。
商品の特長や目指す品質に合わせて、最適な成形方法をご提案します。

まずはお気軽にご相談ください。

製品紹介

ロボセブンシリーズ 二連式最新モデル(AR-880-W)

和菓子、洋菓子、惣菜、パン、冷凍食品…、あらゆる食品の包あん成形ができるロボセブンシリーズの二連式最新機種です。
商品はピッチ187㎜で2列に並んでコンベア上に出てきます。
ロボセブンシリーズが得意にしている高品質・高付加価値商品の包あん成形に更に磨きをかけ、操作性、メンテナンス性が格段に向上した新世代包あん成形機です。


  • 最大生産能力 9,600個/時
  • 製品重量レンジ 5~150g


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