人気の自家製カレーパンを、手づくり品質のまま機械化へ。【マジックハンドスマート(MHS-1)】

2026/09/14

住宅街の一角にある、人気のベーカリー。
看板商品の「自家製カレーパン」は、揚げたてを目当てに訪れるお客様も多く、休日には開店前から行列ができることもあります。
人気が高まる一方で、店には一つの悩みがありました。

「もっと多くのお客様へ届けたい。でも、自家製ならではの味や食感だけは変えたくない。」
機械化も検討しましたが、品質が変わってしまっては意味がありません。

そこで、他社の機械やさまざまな製造方法を比較・検討した末に出会ったのが、コバードのマジックハンドスマート(MHS-1)でした。
実際の生地を使って何度も試作を重ねながら、お店の味を再現できる条件を一緒に探していく。そのプロセスを経て、品質を守りながら生産性を高める仕組みを実現しました。

業種  :リテールベーカリー 
事業規模: 単独店舗

01 導入前の課題

人気商品だからこそ、「自家製」の美味しさを変えたくなかった。

このベーカリーの看板商品は、毎日店内で手づくりしている「自家製カレーパン」。

揚げたてを目当てに来店するお客様も多く、休日には開店前から行列ができることもありました。

人気が高まるにつれ、「もっと多くのお客様へ届けたい」という思いは強くなります。
しかし、その一方で製造量には限界が見え始めていました。

機械化はしたい。でも、品質は絶対に妥協したくない。

以前から、生産量を増やすため、機械化そのものは何度も検討してきました。

しかし、試作をしても「中身のカレーの量が少なくなる」「食感がいつもと変わる」と感じることが多く、納得できる品質には届きませんでした。

「確かに効率は上がるが、品質には妥協できない」
その思いから、機械化を見送ってきたのです。

効率化だけを考えれば選択肢はあります。けれど、このベーカリーにとって何より大切なのは、長年お客様に愛されてきた”いつもの美味しさ”を守ることでした。

だからこそ、「品質を変えずに機械化できる方法」を探し続けていました。

02 導入までの経緯

「この店の味」を理解してもらうことから始まった。

品質を維持したまま機械化する方法を探す中で相談したのが、発酵生地の包あん技術を長年追求してきたコバードです。

まずコバードの担当者は、
「この店のカレーパンは、どんな生地で、どんな食感を目指しているのか」を確認しました。
そして、「当社のラボで、実際に使っている生地や自家製カレーを使って、カレーパンを作ってみませんか?」と勧めました。

実際に使用している発酵生地や自家製カレーを持ち込み、包あんの状態だけでなく、生地の伸びや揚げた後の状態まで一つひとつ確認しながら試作を繰り返します。

目指したのは、「機械で作れる商品」ではなく、「この店の自家製カレーパン」を完全再現することでした。

この品質なら任せられる。試作を重ねて生まれた絆と安心感

一度の試作で理想の仕上がりになったわけではありません。
生地の状態や包あんのバランスを確認しながら、細かな調整を何度も繰り返し、納得できる品質を一緒につくり上げていきました。

その過程で感じたのは、「機械を販売する」のではなく、「商品づくりを一緒に考える」というコバードの姿勢です。

品質へのこだわりを共有しながら伴走してくれたことが、「これなら安心して任せられる」という確信につながり、マジックハンドスマート(MHS-1)の導入を決断しました。

03 マジックハンドスマートを選んだ理由

人の手の動きを再現する独自機構。

マジックハンドスマートは、人の手で包み込むような動きを再現する独自機構を採用しています。
そのため、生地への負担を抑えながら包あんでき、揚げた際に外はカリッと内はモチっととした仕上がりにつながります。

これから作りたい商品にも展開できる

また、マジックハンドスマートは、生地と具材のバランスや包み方を調整することで、お店の商品に合わせた包あんが可能です。カレーだけでなく、クリームやあん、固形具材を使った商品にも対応できるため、今後の商品展開まで見据えた提案を受けることができました。

「今ある商品を機械化する」だけでなく、「これからつくりたい商品にも対応できる」
その柔軟性も、マジックハンドスマートを選んだ理由の一つになりました。

04 導入後の成果

人気商品を安定して届けられる体制が整った。

マジックハンドスマートの導入によって、包あん工程の負担は大きく軽減されました。

これまで、その日の販売分を毎日製造していたカレーパンも、まとめて成形・冷凍し、販売計画に合わせて製造できるようになったことで、繁忙日にも安定して商品を提供できる体制が整いました。

製造量を計画的にコントロールできるようになったことは、お客様にとっても「欲しいときに買える」という安心感につながっています。

製造に追われる毎日から、商品づくりに向き合える毎日へ。

製造工程を効率化できたことで生まれた時間は、新商品の試作や季節限定商品の企画、売場づくりなど、お店の魅力を高める仕事へ充てられるようになりました。

また、毎日包あん作業に追われる必要がなくなったことで、スタッフの負担も軽減。計画的な製造ができるようになり、店舗全体の働き方にもゆとりが生まれています。

品質を守りながら生産性を高めること。

その両立は、単なる省力化ではなく、お店の未来への投資にもつながりました。

お客様の声

商品づくりへのこだわりを理解してくれたことが、一番の決め手でした。

「最初は、機械で本当に自家製カレーパンの品質を再現できるのか、不安がありました。」

でも、コバードさんは機械の説明をする前に、私たちが目指している味や食感を理解しようとしてくれました。実際の生地を使って何度も試作を重ねながら、一緒に仕上がりを確認し、納得できるまで調整していただけたことが、とても印象に残っています。

導入して終わりではなく、『この商品をどうすればもっと良くできるか』という視点で寄り添っていただけたので、安心して導入を決断することができました。

今では品質を維持したまま安定して製造できるようになり、新しい商品づくりにも前向きに取り組めています。

同じような課題をお持ちではありませんか?

コバードでは、お客様の商品や製造環境に合わせて、実際の生地・具材を使用した試作を行っています。
「この商品は機械化できるだろうか」というご相談からでも構いません。

まずはお気軽にお問い合わせください。

製品紹介

マジックハンドスマート(MHS-1)

マジックハンドシリーズは、パン生地などの発酵生地向けの本格派商品がつくれる究極の包成機です。生地中央にフィリングを充填してから包むことで、人間の手作業と同様の動きを機械化し、発酵生地を傷めません。
さらにこちらは最新機能を持たせたコンパクトモデル。丸形に加え、オプションでリーフ形、パーカー形にも対応し、リテールベーカリー様や小規模工場に最適です。


  • 最大生産能力 800個/時

マジックハンドシリーズについて
「丸く、ふっくら焼き上がる」その仕上がりを追い続けて、30年。

マジックハンドシリーズの開発は、約30年前、大手製パンメーカーから寄せられた「発酵生地を傷めず、手包みと同じ品質を実現できないか」という相談から始まりました。

当時の課題は、焼き上がったときに、手包みのようにふんわり丸く仕上げることでした。

生地は機械で棒状に成形したり、一方向にのみ平たく伸ばしたりすると、グルテン組織を傷めてしまったり、形がいびつになってしまいます。また、従来の機械では、シャッターで生地を切る際に周辺の生地がどうしても傷んでしまうため、それを目立ちにくいようにするケースもありました。

そこでコバードは、実際の手包みの工程を機械化・自動化することを目標として、人の指でやさしく包み込む動きを機械でできるだけ再現する独自機構を開発。30年以上にわたり現場の声を取り入れながら改良を重ね、その技術は現在、手作りの品質にこだわる多くのベーカリーなどで活用されています。


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